ex.sunlight について。
まず最初に先日CDを手に入れるために急いで送った荒れまくった感想を、なんとも丁寧にお返事をくれたユメギワさんに感謝。
ありがとうございます。
今回はそれも踏まえて、感想メールには書けなかった私のエピソードをふんだんに盛り込んでこの曲を聴いて思ったことを書いてみようと思う。いつにもましてクソ長い。
まず、最初に再生ボタンを押してから、11秒の間に考えたことは、ギターの音がやっぱりカッコよくて、上空からみたトライアングルの引きの画に引き込まれた。
そして次に目に入ってきた幽体離脱アングル。
既視感のあるアングルをみてものの数秒、というかコンマの世界で考えたことは、"あ、このコンセプトの曲は私を殺しにかかってくるやつだ" だった。
*
少しの余談を挟むと、私はこの曲がでるちょうど1ヶ月前に大失恋をしたばかりだった。ヘラヘラと笑う彼の顔も、私の名前を呼ぶ声も、駅のホームでいるはずもないのに鼻につく香りも、忘れたくても忘れられないというループに陥っていた。
*
きっとこの曲は聴き手の受け取り方で、なにかしらの別れになる曲なのだ…と察して、聴き終わったときには私はお布団に潜り込んで、孤独な夜を耐え忍ぶのにやっとだった。
感想メールには、始まりから終わりまで曲そのものがポーカーフェイスというか、座るか立つか寝返り打つかくらいの感じ、タバコの2本目を怠惰で吸う感じ、今さら大円団なんてない感じ、悲しいとか疲れたとかじゃないっていうのがやるせないと書いたけれど、何度聞いてもやっぱりその印象は変わらない。
しかしお返事をもらったことで、うわぁやっぱりこういうことか〜と思ったことがひとつある。
これもまた余談になるが、私が大失恋をしたときに現実逃避のためにとった行動が、私は未亡人と思い込む、だった。
笑いたきゃ笑えよと言わんばかりの痛々しい行動だが、私にはそうするしかなかった。
だって、もう一度はないし、もう二度と会えないって、そういうことだもん。
そうしていたとこもあっていつにも増してこの曲が心に刺さって抜けないってのもある。
"もう一度 会いたい理由になれない"
"あなたが笑う 声だけが聞きたかった"
"救いなんてものは無い事が確かな救い"
私はこのフレーズに心をやられて、2月に流した涙と同じくらいに涙を流したと思う。
次の日がお仕事おやすみで良かったね、と自分に言ったくらい情緒はやられた。
特に "救いなんてものは無い事が確かな救い" というフレーズを聴いて救われた自分がいた。
そこに救いがあって良いんだ、と肯定された気がしたというか。
結局のところ、人って人を思うときは何かを言うんじゃなくて言えなくなるんですよね。
言葉がでないというのが正しいのかな。
悲しいとか疲れたとか、そういうのじゃなくて、何もできないというか。
色々と気持ちが溢れちゃってなんて言えばいいのか分からなくて、言葉がでなくて、言葉にできない、そして結局のところそれが愛なのかもしれないって満27歳にして気付いたんですけど。愛は人間の永遠の課題だと思う。
しかもこの曲ってむこうの気持ちや動作が全く感じられないんですよね〜!!!
自分視点のむこう、しか感じ取れないというか今なに思ってんの?っていう感じ。
そこが虚無感が襲ってくるね。
そこがまた良いんだけど。
なんでテンション上がったかって、むこうの気持ちを知る術がない状況がわかるから!
へぇボタンあったら100へぇいってるよコレ。
空白がある曲は聴き手次第っていう概念が私にあるので、勝手に私は私の曲にして大事にして聴いてます。
私の天邪鬼で捻くれてる根っこが顕著にでてるな。笑
ある意味、このタイミングでこの曲に出会えたのがめちゃくちゃ嬉しくてたまらない。
私の気持ちが大半だったのでレビューとかじゃないけど、とりあえず、おしまい。